山都町長谷から御船まで一気歩き

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このコースを選定するために、山都町長谷から御船町の城山公園までの13キロを歩いてきました。

最初のもくろみは、御船町城山公園に車を駐め、バスで山都町長谷まで行ってから歩けば、あまり時間を気にしないでよいと思っていたところ、時間を読み違えてしまい、バスに乗り遅れてしまいました。

バスの時刻を事前に把握して計画すれば、ゆっくり楽しむことができるので、事前の計画が大事ですね。

今回は、仕方が無いので、車で長谷まで行き、広いところに車を駐め、御船まで歩いた後にバスで車を取りに行く作戦に変更です。そうなると、次の御船から山都行きのバスの時間に合わせる必要があるのですが、次を逃すと3時間ほど遅くなる状況に、どうしても13キロを2時間ちょっとで歩く必要がありました。覚悟を決めて出発です。

山都町の長谷は、現在延伸中の九州中央自動車道の山都町側入り口の「山都中島西IC」のところになります。ちょうどコースのほぼ中間地点ということになります。

コースはインターチェンジのすぐ北側の陸橋を渡るとすぐに日向往還の道に出ることができます。基本的には御船までの下りですが、途中八勢眼鏡橋から茶屋本まではのぼりになります。

急ぎ足なので、ゆっくり風景を眺める余裕は無く、所々出くわすよさげな風景は、歩きながらの写真撮影となりました。何枚か途中の景観を記事中に載せていますので、雰囲気はわかっていただけるかと思います。

お地蔵さん

八勢眼鏡橋までの道は、日向往還らしく車も通らない農道または林道といった雰囲気です。美しい竹林があったり、お地蔵さんが居たりと、いにしえの時代の往来を感じさせてくれる道です。

御船町に入り、八勢集落に入ると眼鏡橋までは石畳の道です。雨が降ったりすれば少し滑りやすいので注意が必要です。石畳の道を下ると目前に八勢眼鏡橋が見えてきます。少し離れたところに駐車場と公衆トイレがあり利用することができます。

八勢眼鏡橋を過ぎると、少々きつい車道ののぼり坂です。ここは我慢して風景を眺めながらゆっくりと登っていきましょう。約1キロを登り終えると田代御船線に出ますので、左折し御船方面に向かいます。ちょうど角のところに、石造りの道標がありますので、目印になるでしょう。

少し歩くと左に「鼎春園(ていしゅんえん)」が見えてきますので、時間に余裕があればトイレもあるのでいい休憩場所になると思います。

【鼎春園】ていしゅんえん
1913年に宮部鼎蔵と弟・春蔵を追慕する旧七滝村民によってつくられた公園です。
中央には高さ5m程の巨大な鼎蔵の顕彰碑があります。
左右には兄弟の歌碑(向かって左が鼎蔵・右が春蔵)が立っており、積上げられた碑石は宮部邸の礎石が使用されています。
公園のすぐ近くには生家跡があります。

田代御船線の歩道を歩いていると、側に用水路のせせらぎの音が聞こえてきます。この用水路は「元禄・嘉永井手」と呼ばれる水路で、その名の通り元禄(1688〜)嘉永時代(1848〜)に作られた井手(用水路)が合流して流れているところです。

その先古閑原集落のところから水路が左に分かれており、せっかくなので水路沿いをしばらく歩いて、大宮神社の先を右に向かいます。集落内の小道を進むと、田代御船線に出ますが、そこにはちょっとスケールは違いますが「凱旋門」という高い石柱が見えてきます。石碑には「日露戦役記念」とあります。

ここからの道は、そのまま田代御船線を降りるか、道を横切って北側の農道から林道を経て迂回するかの選択肢がありますが、今回は交通量のより少ないところを辿るという基本方針の下、迂回ルートにしています。マップにはそのルートが記載してあります。

林道を下っていると、所々に昔からの往来の証拠が見られます。それは「猿田彦大神」の石碑です。道案内の神様とも呼ばれるもので、古くからの街道筋には至るところに石碑があり、地域の皆さんが大事に守っておられます。

サルタヒコとは? 天孫降臨神話に登場する人気の神様です。猿とも天狗ともいわれる怪奇な風貌をしています。天孫を道案内した故事から導きの神、道の神とされます。また、アマテラス大神以前の太陽神ともされます。アメノウズメ命と結婚したことから縁結びの神としても有名。サルタヒコ命を祭神とする神社は全国に二千余社を数え、交通安全の守護神として警視庁にも祀られています。 日本の神様と神社(https://日本の神社.asia/)より引用

 

道は下りきると農道にでるので、左折して田代御船線へと合流し、宗心原(そうしんばる)集落へ向かいます。

田代御船線から宗心原集落へ左折すると、宗心原の台地をまっすぐ歩いて行きます。台地を下るとゴールはすぐ目前です。この辺にも集落の中に六地蔵を見たり、木倉の門前川眼鏡橋など、歴史的なスポットを確認しながら、御船市街の高台に見える城山公園がゴールです。

なかなかに見応えのある風景や歴史スポットを感じながら満足の13キロでした。次はもっとゆっくり歩いてみたいものです。

城山公園

KH